【就活・転職前に!】クレジットカード業界の今後(課題・将来性)2019年の業界地図・ランキングを知ろう

【就活・転職前に!】クレジットカード業界の今後(課題・将来性)2019年の業界地図・ランキングを知ろう

この記事は、クレジットカード業界・キャッシュレスに関連する企業に興味がある就活生(学生)に、なるべくわかりやすく・内容が濃い業界研究記事を届けたい!という想いで作りました。

業界の直近動向、筆者が考える今後の業界についてがんばってまとめてみましたので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

他のWebサイト・書籍ではあまり語られていないヒントがあるかも!

この記事のもくじ

最新のクレジットカード業界を統計から読み解く!

一般社団法人日本クレジット協会による調査・発表のデータや、国や経済産業省による調査・発表のデータをもとに、最新のクレジットカード業界をさまざまな統計から読み解いていきます。

※記事中に登場する図表は、タップで拡大表示できます。

クレジットカード発行枚数は、直近3年は毎年2-3%増

まずは日本国内のクレジットカードの発行枚数から見ていきましょう。下のクレジットカード発行枚数調査結果をご覧ください。

出典:クレジットカード発行枚数調査結果 – 日本クレジット協会

クレジットカード発行枚数調査結果によると、平成30年は前年度より2.3%アップしており、さらに平成28年より2~3%のアップが継続しています。

継続的な発行枚数の増加の背景には、キャッシュレス化が追い風になっていたり、家族カード・法人カードなど多様なニーズに対応したカードの発行枚数が伸びていることが考えられます。

22歳までの学生層が前年比8~9%の成長!

継続的な発行枚数の増加の大きなの要因ひとつは間違いなく、キャッシュレス化・スマホの普及でしょう!

PayPayの100億円バラマキを始め、LINE Payやメルペイなどのキャンペーンはもちろん、ネット社会になったことによりクレジットカードの需要が増えているのは明らかですよね。

実際に年代別の前年比を見てみましょう。

出典:性別・年代別契約数<クレジット関連統計> – 日本クレジット協会

年齢別に見て伸びが顕著なのは「~22歳」の層です。なんと平成27年から平成30年までに継続的に8~9%もアップしているのです・・・!

各社、学生向けに特別なクレジットカードのラインナップを充実しているのも好影響がありそうです。

学生向け特典やキャンペーンがお得なクレジットカードはこれだ!随時更新

もはや、学生からクレジットカードを持つのが当たり前な時代になってきていますね。

家族カード、法人カードの発行の拡大も後押し

〜22歳の層の発行枚数増加だけではなく、家族カードや法人カードも増加傾向にあります。

下の表の家族カードと法人カードの発行枚数を見るとわかります。

家族カードと法人カードの発行枚数推移

出典:クレジットカード発行枚数調査結果 – 日本クレジット協会
※一部筆者編集

家族カードは本会員と同じカードを追加で発行できるカードのことであり、基本的に18歳以上で高校生でなければ発行できるカードです。

たとえば、父(50歳)・母(48歳)・息子(22歳)・娘(20歳)の場合だと、父が発行したカードの家族カードとして母・息子・娘の全員がカードを発行することが可能です。

家族カードが発行されているということは、おそらく上の場合でいうと母・子供の層がカードを求めるようになったことの裏付けでしょう。

母が本会員であり、父が家族カードを持つというのはあまり考えられません(このようなこともある可能性はあります)。

法人カードが増えているというのは、シンプルに法人が増えていること・法人用クレジットカードを必要としている人も増えていることが要因です。

また、個人事業主の場合でも法人カードを発行できるため、法人が増えただけではなく個人事業主の増加も考えられます。筆者も法人を設立し、法人カードを発行して利用しています。

政府が副業解禁を発表したり、最近ではTOYOTAが終身雇用は無理だから自分でも稼ぐ能力を、ということを発表したのがニュースになっていました。

こういった背景から考えても、これからは個人で稼ぐ人・法人はまだまだ増えそうです。法人カードの発行枚数はこれからも伸びそうですね!

クレジットカード発行枚数のまとめ

  • 全体総数で年間2-3%の増加
  • ~22歳までのカード発行枚数が年間8-9%と力強く成長
  • 家族カード・法人カードの発行枚数も成長

クレジットカードの利用金額なども2桁成長

カード発行枚数が伸びているだけではなく、実際に利用された金額も伸びています!

出典:クレジットカードショッピング信用供与額・信用供与残高 – 日本クレジット協会

信用供与額はクレジットカードの利用額であり、信用供与残高は特定時点で、返済待ちのクレジットカード利用額のことです。

平成29年から比べると、信用供与額・信用供与残高ともに2桁%の成長です・・・!

それだけ、クレジットカードを絡めたお買い物・支払いが増えたということです。

キャッシュレスアプリ登場の追い風が大きい!

信用供与額・信用供与残高ともに2桁成長は、やはりキャッシュレス化・決済アプリが広まったことが大きな理由でしょう!

なかでもPayPayの100億円バラマキはとても貢献していそう。利用したら必ず20%キャッシュバックで、まれに全額キャッシュバックという大判振る舞い。

仮に全額キャッシュバックは無しにして、20%のバックだけで考えると1回のキャンペーンで500億円もPayPayで支払いがあったことになります・・・!

2019年6月現在、PaPayに続くようにLINE Payやメルペイ、三井住友VISAカードなどさまざまな会社がキャッシュレス化に対するキャンペーンを打っているので、2018年から2019年への成長率が今から気になりますね!

利用金額のまとめ

直近1年で14.2%もクレジットカード利用額が伸びており、キャッシュレスアプリの浸透も貢献していそう。

平成29年時点でクレジットカード業・割賦金融業の年間売上高は65兆9170円に到達

ところで、クレジットカード業・割賦金融業の年間売上高ですが、平成29年時点で65兆9170円に到達しています。ちょっとイメージが難しい金額ですね…。

クレジットカード業・割賦金融業の年間売上高は65兆

出典:特定サービス産業実態調査報告書(16ページ)- 経済産業省

業界にいる5.1万人の中でも、実際にクレジットカード業務・割賦金融業務の事業従事者は約4万人であり、そのうち約87%が、年間売上高(年間取扱高)1,000億円以上の大きな企業で従事しています。

クレジットカード業務・割賦金融業務の事業従事者

出典:特定サービス産業実態調査報告書(26ページ)- 経済産業省

会社の系統別でみてみると、年間売上高・従業員数ともに銀行系の規模が大きく、従業員数では流通系(百貨店・量販店も含む)と呼ばれる母体も大きいですね。

信販系は一回り小さい規模ですが売上高規模では流通系に迫る勢いです!

ここまで再三お伝えしていますが、キャッシュレス化が後押しとなって、上記の各数値が毎年大きくなっていくことはほぼ確実でしょう。

カード会社の収益構造が変化している

就活生など、これから業界で働こうとしている方にとって重要なポイント!クレジットカード業界(企業)は、直近20年のうちに収益構造(どうやってお金を儲けているか)が変化しています。

クレジットカード会社の収益構造の内容、言えますか?

少し古いデータですが、下記のように変化しています。

クレジットカード業務による収入源の変化
出典:特定サービス産業実態調査(対象:クレジットカード業務、割賦⾦融業を営む企業) – 経済産業省

消費者金融業務で稼いでいたクレジットカードも、貸金業法改正・リーマンショックなどなどを経て難しくなり、加盟店からの手数料が主な収入源となっています(カード会社の決算書を詳しく見ることでも分かります)。

▼2019年時点での収益構造イメージはこんな感じ。
クレジットカード会社の収益比率

「加盟店からの手数料ってなに?」と思うかもしれません。クレジットカード会社は、ユーザーがカードを利用するたびに、利用先のお店やショップから手数料として3%程度の手数料を徴収しているのです。

仮に、あなたが10,000円の買い物をカード払いすると、カード会社は300円程度の手数料収入があるわけです。逆にお店やショップとしては利益が3%も減ることになるので、いまだにカード払いを導入していないお店などが存在しているというわけです。

話を収益構造に戻すと、2010年以前は消費者金融業務(キャッシングなど)での収益が多くを占めていたのですが、2012年以後は加盟店からの手数料収入が最も大きな比率を占めています。

しかし現在は、キャッシュレス化政策の中で、お店がキャッシュレス手段の導入を渋らないよう、手数料収入も抑えようにという政府からの圧力が出てきています。ここから数年でさらにカード会社の収入構造が大きく変わる可能性がある状況です。

カード会社の収益構造まとめ

2010年以前は消費者金融(お金を貸すこと)で儲けていたカード会社は、今や加盟店からの手数料収入が最も大きな比率に。ただ、これもキャッシュレス政策では抑制の圧力が…。今後カード会社が「どこからどうやって稼ぐか」が差別化のポイント。

世界と比較した時の日本のクレジットカード業界

さて、ここまで近年の日本のクレジットカード業界の統計と、それぞれの見解を紹介してきました。

ところで日本のクレジットカード業界やキャッシュレス化は世界的に見るとどうなのでしょうか?

キャッシュレス化は、世界規模で見ると遅れがち

日本のキャッシュレス化は世界的に見ると遅れがちです。ちなみにお隣韓国は世界トップクラスでキャッシュレス化が進んでいます。

日本政府は2025年までにキャッシュレス化40%超えを!という目標で国が力を入れている最中です。

キャッシュレス化が遅れている理由としては、2点考えられます。

原因①加盟店に課される手数料が高く、キャッシュレス決済を導入したがらないお店も多い

まず1つ目が加盟店に課される手数料です。

前述している通り、あなたがお店などでカード払いするたびに、お店側は利用金額の3%程度をカード会社に手数料として支払います。この手数料の高さにより、カード決済システムを導入しないお店もあるのです。

利益率がそれほど高くないような事業だったら3%も手数料を持っていかれると死活問題。とくにランチ営業の飲食店で3%の利益が消えるのは痛いのです…。

なので日本政府はお店がカード決済システムの導入を渋らないように、カード会社に手数料収入も抑えように圧力をかけているのです。

原因②お金に関する犯罪発生率が低く現金の利便性が高い

もうひとつの原因は、日本が比較的安全であり、現金を持っていても犯罪に会う可能性が低いからです。

もしも現金を持っていると狙われる社会だとしたら、クレジットカードがもっと一般的になっているはず。しかし、幸か不幸か、日本は現金を持っていても世界的に見るとさほど危険ではないので現金派がまだまだ存在しているのでしょう。

※世界でキャッシュレス化が急激に進んでいる国の背景には、現金が絡む犯罪、盗難問題があることも多いです。

【最新】大手クレジットカード関連会社の業績ランキング

取扱高順に、大手カード会社の主な重要指標をまとめてみました。

※スマホの方は、左右にスクロールしてご覧いただけます。

会社名カード取扱高
(億円)
収益
(億円)
事業利益
(億円)
総会員数
(万人)
新規発行枚数
(万枚)
IR資料参考
JCB326,7593,0953989,989
※2019年3月時点・国内のみ
不明公式サイト
三井住友カード192,9304,2565094,420不明公式サイト
楽天カード74,2631,8713311,700
※2019年3月時点
不明決算説明会資料
※一部補足資料より算出
イオンクレジットサービス65,0564,3907014,269不明決算説明会資料
クレディセゾン49,3112,2851692,695244決算説明会資料
オリエントコーポレーション19,306755不明1,061不明決算説明会資料
ジャックス11,9001,45814371677(万人)決算説明会資料
三菱UFJニコス11,3152,216不明3,000不明決算説明会資料
ポケットカード4,4963764048251(万人)決算説明会資料
セディナ2,12868070不明不明決算説明会資料
ライフカード不明976160不明不明決算説明会資料
※各企業とも、なるべくオフィシャル発表のデータで2018年度の通期決算を中心にリサーチしました。未上場企業の場合法定決算開示が無いので公式サイト等を参照。

業界や会社を研究するなら、オフィシャルな決算情報を読むのはとてもオススメです(決算短信よりも決算説明会の方がプレゼン形式で理解しやすいかもしれません)。

どうやって儲かってるのか、何が儲かっているのか、何にお金を使ってるのか、とか見るとおもしろい発見があり、とても勉強になりますよ!

調べるときには「●●(会社名)+決算説明会資料」などと検索するとヒットしやすいです。

M&Aなどで統合・変化が進むカード業界

2019年現在は上記のような業績ですが、カード会社が母体となる買収は結構あります。状況はグッと変わるかもしれません(カードとカードの合併はあまり無いです)。

ちなみに2015年3月31日に、三井住友信託銀行がシティカードジャパンを完全子会社化しました。こういった動きにより、国内のダイナースクラブカードはダイナースが発行してないという興味深い状況も生まれています。

Yahoo!JAPANカードはM&Aによって誕生!

Yahoo!JAPANカード
クレジットカード会社のM&A事例として、2014年にヤフーがKCカードを買収して「Yahoo!JAPANカード」をリリースしたという話は比較的に業界でも新しい話題です。

Yahoo!JAPANカードは「年会費無料」+「Tポイント搭載」+「ポイント還元率1.0%~3.0%」という魅力的なスペックで、今や評判をぐんぐん上げてきているクレジットカードです。

ヤフーカード

年会費無料・高還元率。Yahoo!やLOHACOを良く使うなら持っててもいいかも。

ヤフーカード
入会特典最大10,000円相当ポイントプレゼント
年会費(初年度) 無料
年会費(2年目~) 無料
ポイント還元率(通常) 1.0%
ポイント還元率(最大) 3.0%
発行スピード(最短)~1週間

ユーザー目線から見ても、Yahoo!JAPANカードは戦略がうまいと感じます。

私はソフトバンク携帯とYahoo!JAPAN IDを利用していますが、ソフトバンク携帯の長期契約特典でTポイントが毎月配布され、それがYahoo!JAPAN IDに反映されることからも「Yahoo!JAPANカードを作っておけばさらに効率的だな・・・」と思わされます。

また、新規入会キャンペーンのTポイント配布が非常に魅力的なので、これが決め手となって同カードへ申し込む方も多いのではないでしょうか。

しかも、Yahoo!JAPANカードは「Yahoo!ショッピング」など、ヤフーの各種サービスと連動しているので実用性が高く、使ってみた感想としてもTポイント搭載というのが便利です。

経営統合による相乗効果(シナジー)をしっかりと出してきています。

クレジットカード業界への就職、転職はアリ?ナシ?

さいごにクレジットカード業界への就職や転職について、データをもとにしつつ筆者の見解をお伝えします!

クレジットカードメディアのポジショントークも一部ありますが、

クレジットカード業界やキャッシュレス業界への就職・転職は大いにアリ!大賛成!

と感じます。

キャッシュレスの方向に向かうのは間違いないので、大アリ

ここまでクレジットカード業界を統計を見てきましたが、カード発行枚数・利用金額ともに成長傾向にあり、今後もキャッシュレス化は進んでいくのはほぼ間違いないでしょう。

そう考えると、キャッシュレスの方向に向かうのは間違いないのでありだという判断です。

今が旬、これから伸びるのもほぼ間違いなし!

安定の大手狙いなら、M&Aなど買う側にいる会社などの「勝ち馬に乗る」

ひとことにクレジットカード会社といっても、銀行系・信販系・流通系・交通系などさまざま。

このなかでも本業の業績がいい流通系のカード会社は引続き伸びると筆者は予想しています。

今の日本で言う楽天カードであり、AppleやAmazonが本気出してクレジットカード参入してくると強いでしょう。

なぜそう言えるのか?

これらの会社はクレジットカード単体で儲ける会社ではなく「自社の本業に誘導し、売上につなげることができる会社」です。

前述した加盟店手数料低下の圧力の受けたとしても、他のところで儲けを作れるカード会社、関連会社を持つ会社は力強く業績を作れるはず。

国内だとメルカリのメルペイ、LINEの動きにも個人的に注目しています!サービスの利用者、中でも若年層会員数が非常に多く、キャッシュレス決済に独自の新しいサービスで切り込んでいる2社だからです。

キャッシュレス系ベンチャー企業もオモシロイかも?!

バンドルカードのカンム社や、KyashのKyash社も面白いかもしれません!

例えばバンドルカードでいうと、Visaブランドのプリペイドカードであり、年齢制限がなくたった5つの情報だけで発行が可能なので、クレジットカードを発行することができない中高生にヒット!

バンドルカードはVisaブランドのプリペイドカード

発行開始して1年と少しで25万ダウンロード、さらに1年3ヶ月後の2019年2月には100万DLを突破しています。

ちなみに当サイトでは、バンドルカードを発行する「株式会社カンム」の社長・運営チームにインタビューしてきたときのことをまとめています。

株式会社カンム八巻社長

気になる方はぜひ読んで見てください→【訪問インタビュー】バンドルカードをつくっている会社に行っていろいろ聞いてきました!

クレジットカード業界について、さらに深掘りしてみたいなら…

ぜひ読んでみていただきたい記事が2つあります。

学生向けになるべくやわらかく、わかりやすい表現で書いているので、ぜひ参考にしてみてください。

また、日本クレジット協会や経済産業省、キャッシュレス推進協議会などの記事も勉強になりますよ!

まとめ

以上、クレジットカード業界の今後(課題・将来性)や、2019年の業界地図・ランキングでした!

キャッシュレス化により業界自体がどんどん変化しているので、目が離せません・・・!

日本クレジット協会や経済産業省の資料をはじめ、カード会社の決算説明会資料などを見てみると、自分自身でも今のクレジットカード業界が見えてくるかもしれません。

この記事が、あなたのクレジットカード業界への興味のきっかけになれば幸いです。

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運営者プロフィール

学生クレカ管理人

学生クレカ管理人

自分が大学生・未成年時代のお金・クレジットカードの失敗経験をもとに、同じ失敗をする人・クレジットカードについて悩む人を一人でも減らしたいという気持ちで当サイトを6年以上運営しているクレジットカードの専門家。

 

100枚以上のクレジットカードを比較検討し、累計19枚のカードを所有してきた(大学生の頃は6枚所有)。マイルを累計20万以上保有。航空券をほぼ無料にし、ふらっと旅行に出かけるのが趣味。Amazonでのお買い物も累計30万円分以上、ほぼポイントで済ませている。

 

カード会社幹部や広報部・外部の専門家ともつながりがあり、常に知識をアップデートしている。

 

これからも、少しでもわかりやすい記事を届けられるように努力していきます!

 

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