クレジットカードの「重大トラブル」を、法律相談事例を参考に、原因・対策を考えてみる。

クレジットカードは支払いが便利になるなど魅力的なメリットがある一方で、デメリットもあります。

今回は「クレジットカードに関するトラブル」について紹介します。

クレジットカードのトラブルは「お金のトラブル」です。

困ったトラブルに巻き込まれないように、事前に気を付けるべきポイントを学んでおきましょう。

クレジットカードに関するトラブル

では、さっそく実際に起こりうるクレジットカードのトラブル事例をご紹介します。

【よくあるトラブル】 

  1. 親に使われた
  2. 元カレに使われた
  3. 不正利用・盗難・紛失にあった
  4. 払いの踏み倒しや任意整理をした

今回ご紹介するのは上記の4つのパターンです。

すべて弁護士に無料相談ができる「弁護士ドットコム」で実際に相談された実例です。

ポイント!

「クレジットカードを保有する=トラブルにあう」ではありません。
トラブルから身を守るポイントを抑えることが大事です。

クレジットカードのトラブル事例①親に使われた

クレジットカードのトラブル事例①親に使われた

まずは「勝手に親に使われてしまった」事例です。

弁護士ドットコムには以下のような相談がありました。

私が独身時代作ったクレジットカードを、実家の家族が無断使用していました。

結婚のため引っ越す際、更新しなければ使えなくなると思いそのまま実家に置いて引っ越しました。

カードの名義は私の旧姓での名前です。家族が無断で更新し使用していたようで、支払いが何度か遅れたり、残高も100万円ほどあるそうです。

すべてカード会社からの電話で発覚しました。

この場合、支払い義務を家族だけに負わせられるのか、私の信用にはどれほど傷がつき、回復はできないのか知りたいです。

よろしくお願いいたします。

引用:弁護士ドットコム-消費者被害

まず大前提として「クレジットカードの貸し借りは厳禁」です。

カード会社の利用規約にもそのように明記されています。

ただし、今回の相談は家族に無断で使用されてしまったケースです。

無断で自分のクレジットカードを使用された場合はどうなるのでしょうか。

弁護士の回答

カードを使用した家族に支払い義務があるのはもちろんです。

貴女は,名義を利用されたとはいえ,カード解約手続きなどを怠ったことから,やはり支払い義務を免れないと考えます(外形的には貴女の行為であるから)。

(後略)

引用:弁護士ドットコム-岡村 善郎 弁護士

例え無断であったとしても、クレジットカードを家族に使われた場合の支払い責任は名義人にあります。

クレジットカードに付帯している保険も、家族による不正使用は補償の対象外です。

もちろん多くの家庭では、家族のカードを無断でしようするなんてことはないでしょうが、自宅内でもカードは厳重に保管しておきましょう。

クレジットカードのトラブル事例②元カレに使われた

クレジットカードのトラブル事例②元カレに使われた

2つ目は「元カレに使われた」事例です。

4月まで半年間付き合って私の家で同棲していた彼氏に別れる際に財布からクレジットカードを抜かれてしまいカードがなくなってるのに気づいたのが最近です

現在カード会社に使用されて勝手に使われた金額は28万になっているらしく一通り警察に被害届けを出しましたがカード会社からは保険が適用されないとのことでしたがどうにかできないでしょうか

引用:弁護士ドットコム-離婚・男女問題

弁護士ドットコムで事例を検索すると「クレジットカード 元彼」で150件以上の相談が掲載されています。

かなりの頻度で置きているトラブルであることがわかりますね。

弁護士の回答

クレジットカード会社に、何故保険適用がされないのかを回答してもらうよう文書で要求してみてください。

また、保険適用がされない理由が正しいのかどうかを保険約款を提示してもらって確認してみる必要もあります。

引用:弁護士ドットコム-好川 久治 弁護士

カードの保管状態に過失(すぐわかるところに置いていたなど)があると保険の適用は難しいです。

弁護士は最後交渉するように回答していますが、再度の交渉が必要=すんなりと保険適用にならないということです。

クレジットカードをもつときは同時に適切に保管する義務も負います。

財布の中、鍵のかかる箱の中、金庫の中など、カードは厳重に保管しましょう。

元彼に関する相談では、「無断で使われた」だけでなく「カードを自分で貸した」というトラブルも多く見られました。

繰り返しになりますが、カードの貸与はトラブルのもとです絶対にやめてください。

クレジットカードのトラブル事例③不正利用・盗難・紛失

クレジットカードのトラブル事例③不正利用・盗難・紛失

3つ目は「不正利用・盗難・紛失」です。

通常の不正利用などはクレジットカードの保険が適用されますが、カード会社との交渉が上手くいかないこともあるようです。

そのような場合はどうなるのでしょうか。

クレジットカードの不正利用で10万円を5回使われていました。

カード会社の指示に従い警察に紛失届け出して、回答書返信したのですが、本人の利用の可能性があると言われ保証できないとのことです。

納得いかなかったため、その後何度か支払いの通知を無視していました。

最近他のカードローンの借り入れができなくなったので、おそらくブラックリストに載ったようです。

再度調査して、保険適用にすることはできるのでしょうか?

引用:弁護士ドットコム-消費者被害

この質問に対し、弁護士は状況の確認などをしたうえで「消費者センターに間に入ってもらう」ことを勧めています。

本人利用ではないことなどを素人が証明するのは非常に困難です。

「自分では対応できない!」となったときは、弁護士のほかに消費者生活センターに頼るのもいいでしょう。

■参考:国民生活センター-全国の消費生活センター等

ちなみに犯人は特定できるの?

不正利用された場合、いくら保険で不正額を補償されるとはいえ許せない気持ちになりますよね。

犯人の特定はできるのでしょうか?

クレジットカードの不正利用について教えて下さい。

250万ほどの不正利用があったのですがインターネットでの利用だったようです。

この場合はIPアドレスなどで犯人特定はできるのでしょうか?

引用:弁護士ドットコム-消費者被害

クレジットカードを悪用されたのであれば、IPアドレス等の開示請求を行うことで個人を特定する可能性はあります。

ただ、詐欺業者等による不正利用であれば、IPアドレスを偽装していることも多く、開示をしても情報が出てこない可能性もあるので、

残念ながら、必ずしも個人が特定できるとは限りません。

引用:弁護士ドットコム-川原 千紘 弁護士

犯人の特定は非常に難しいようです。

そのため「犯人を警察に突き出してやる!」という気持ちより「カード会社に被害額を補償してもらう」という気持ちで動いた方がいいでしょう。

クレジットカードのトラブル事例④支払いの踏み倒しや任意整理

クレジットカードのトラブル事例④支払いの踏み倒しや任意整理

最後は「支払いの踏み倒しや任意整理」です。

  • 支払いの踏み倒し:支払いを拒否し続けること。目安は3ヵ月以上
  • 任意整理:借金の整理をすること

これらをすると個人信用情報機関に「事故情報」が登録されてしまいます。

このような状態を俗に「ブラックリスト」に載ると言います(専門用語では「異動情報」と言います)。

事故情報が登録されてしまうと、あらゆる金融機関から借り入れができなくなります。

住宅や車のローンはもちろん、パソコンや家電などのローンも組めなくなるということなので、かなり大変な状況です。

長期の延滞から親族の代払いで消費者金融とクレジットカードを全て清算して6年が経ち、先日CICに照会しましたところ携帯電話のローン以外は情報が消えていました。

この場合以前迷惑をかけてしまった会社はダメだと思いますが、他社ではクレジットカードの作成は可能になるのでしょうか?

代払以後申し込み等もしていません。

引用:弁護士ドットコム-借金

事故情報は内容にもよりますが、5~10年で削除されます。

それ以後は、(審査に通るかは別として)クレジットカードに申し込める状態にはなります。

弁護士もそのように回答しています。

>この場合以前迷惑をかけてしまった会社はダメだと思いますが、他社ではクレジットカードの作成は可能になるのでしょうか?

可能性はあるでしょうね。

そもそも、記録があっても内容や会社によって作れることもありますので。

もちろん、記録が全くなくいても作れないこともあります。

引用:弁護士ドットコム-岡田 晃朝 弁護士

注意!

一度、金融事故を起こすと5~10年もローンが組めないなどの弊害があります。
自分が使える範囲内でカード使うように徹底しましょう。

クレジットカードのトラブルの解決方法

相談先

クレジットカードのトラブルの相談先としては3つあります。

 

【トラブルが起きたときの相談先】

  • 弁護士に相談する
  • 消費者センターに相談する
  • 警察に相談する

相談先の選び方

弁護士に相談するか否かを迷っているときは「弁護士ドットコム」を見てみましょう。

弁護士ドットコムには過去の相談がたくさん掲載されているので、類似の相談を見つけることができるはずです。

それぞれの質問に弁護士さんが回答してくれているので、それを判断材料にして、自分の取るべき行動を決められるかもしれません。

いきなり近所の弁護士に相談してもOKですが、どの人にお願いしたらいいかわからないときは「法テラス」を利用しましょう。

法テラスは国が運営している機関で、無料で法律相談や弁護士の紹介が受けられます。

クレジットカードのトラブルを未然に防ぐ対策

クレジットカードのトラブルを未然に防ぐために、以下の4点は徹底するようにしましょう。

 

【絶対に気を付けたいポイント】

  • クレジットカードを貸さない
  • クレジットカードの情報を教えない
  • クレジットカードの盗難補償に目を通す
  • クレジットカードは支払いがキチンとできる範囲で使う

これだけでもトラブルを防ぐ予防線になってくれます。

それでもトラブルが起きてしまったときは迅速に対処しましょう!

【FAQ】クレジットカードのトラブルでよくある質問

Q&A

Q1:家族・恋人に勝手にクレジットカードを使われた!どうなるの?

A:あなたがカードを貸しておらず、無断で使われたとしても、あなあが支払い義務を負う可能性が非常に高いです。

記事の前半にも出てきた無断利用の例ですね。

なぜカード所有者に支払い義務があるかと言うと、家族や恋人など近しい間柄からの不正利用はカード会社にとって「詐欺と見分けにくい」からです。

これは「家族に不正利用されました!(実は自分が買い物していた)」という嘘からカード会社を守るためのルールでもあります。

Q2:クレジットカードのトラブルに巻き込まれた!どうしたらいい?

A:まずはカード会社に相談しましょう。

不正利用される危険性がある場合は、カードを利用停止にする必要があります。

まずはカード会社に相談し、必要な手続きをとってください。

次に、本記事でも紹介した「弁護士ドットコム」や「法テラス」を利用して、トラブルを解決しましょう(専門家に相談するのが1番です)。

まとめ:事前にトラブルの内容や対処法を知っておこう

クレジットカードは生活を便利にしてくれた反面、デメリットとしてトラブルになることもあります。

しかし事前に起こりうるトラブルを少しでも頭に入れたり、未然に防ぐ対策をすることで、被害を小さく済ませることができます。

クレジットカードでのトラブルに巻き込まれないように、注意しつつ、クレジットカードを使うようにしましょう!

お子さんにクレジットカードを持たせるのが心配な、親御さん向けの記事も用意しています^^

■参考:お子さん(特に未成年・学生)がはじめてクレジットカードを作る時、親御さんに見てほしい記事

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運営者プロフィール

学生クレカ管理人

学生クレカ管理人

自分が大学生・未成年時代のお金・クレジットカードの失敗経験をもとに、同じ失敗をする人・クレジットカードについて悩む人をひとりでも減らしたいという気持ちで当サイトを6年以上運営しているクレジットカードの専門家。

 

130枚以上のクレジットカードを比較検討し、累計22枚のカードを所有してきた(大学生の頃は6枚所有)。マイルを累計30万以上保有。航空券をほぼ無料にし、ふらっと旅行に出かけるのが趣味。Amazonでのお買い物も累計40万円分以上、ほぼポイントで済ませている。

 

カード会社幹部や広報部・外部の専門家ともつながりがあり、常に知識をアップデートしている。

 

これからも、少しでもわかりやすい記事を届けられるように努力していきます!

 

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