留学時のクレジットカードや、海外渡航時のオススメクレジットカードに関してはこちらの記事で紹介しました。→ 学生が海外留学するときのクレジットカード、オススメは?注意点は?保険の使い方は?

今回の記事は、保険加入必須の特別な国、その手続きについてご紹介します。

入国時に保険加入が必須の国がある

これから留学やワーキングホリデーで海外に行く予定があるなら、国によっては保険加入が必須なので注意をしてください。

通常、他国に入国する時は特に保険加入が必須というわけではありません。しかし、一部の国では入国の際に保険加入を余儀なくされることがあります。以下は阪急交通社が公表している保険加入が必要な欧州諸国です。

  • ブルガリア
  • チェコ
  • ポーランド
  • ラトビア
  • リトアニア共和国
  • エストニア共和国
  • コソボ共和国

基本的に保険が必要かどうかは各国の旅行ガイドブック等に書かれているため、しっかりと事前調査をしておけば見落とすことはないと思います。

世界の一部の国では入国時に保険が必要となるわけですが、特殊な状況下という意味で今回は「キューバ」をメインに紹介していきます。

どうして保険が必要なの?

入国する際にどうして保険加入が必要なのか?これはその国のルールだからです。外国人の医療費を負担するのはお金が掛かるため、予め保険に加入してもらう方が負担が減る。などなど、各国の事情や政策が関係するのだと思います。

キューバ政府は2010年5月1日以降キューバに入国する全ての外国人、国外在住キューバ人に対し、滞在中の医療費をカバーする保険(キューバにおいて承認されている保険会社)への加入を義務付ける旨を発表しました。
当社で海外旅行保険ご加入の際、保険期間が滞在期間を全てカバーしているか、また、治療・救援費用補償がセットされている加入タイプを選択しているか等、必ずご確認ください。
キューバ入国にあたっては、保険加入の有無が審査対象となるため、「保険契約証」または「保険証券」を忘れずにご持参ください。

引用元:http://www.hs-sonpo.co.jp/information/index.php?i=20

上記は「エイチ・エス損害保険株式会社」が公表している内容です。保険会社や旅行会社では、上記のように保険が必要な国については説明がなされているため、自分が利用しているサービス会社においてしっかりと詳細を確認しておきましょう。

保険がなければどうなるのか?

飛行機に乗って現地に到着し、入国審査の際に保険に加入していなければどうなるのか?これは「入国できないので帰国してください。」と言われることはほぼないと思います。各国によって対応が異なると思いますが、キューバの場合は現地の保険に強制加入させられます。

現地で保険に加入できるなら特に問題ないように思えますが、キューバの保険の制度や保険料など不明確な部分が多いですね?そこで、一般的には日本で海外旅行保険に加入してキューバへ行くのがセオリーです。保険といってもいろんな保険会社があるわけですが、学生の方にとってはクレジットカードの付帯保険が身近な保険だと思います。

別にクレジットカードの付帯保険でなくても、ツアー会社が推薦している保険でも構いません。保険を選ぶ時は保険料を比較しますが、クレジットカードの保険は自動・利用付帯なのでカードを発行すれば条件を満たすことで保険が適用されます。

キューバ入国に関して「証明書」や「現地の保険」などについて、参考になる情報があるので紹介しておきます。以下、Yahoo!知恵袋のキューバ入国に関する保険ついての質問&回答です。

質問・キューバ旅行の際の海外旅行保険について。キューバ入国には海外旅行保険への加入が必要ですが、補償額について最低限必要な金額などはありますか?補償額に関係なく証明書があればよいのでしょうか?

回答・最低補償額の規定はありませんが、あまりにも少ないようだと、到着時にキューバの保険会社に入らされてしまいます。だいたいの目安で、200万円もあれば十分です。今のところ、AIUなどのアメリカの保険会社はダメです。海外旅行傷害保険の自動付帯したクレジットカードをお持ちなら、引き受け保険会社に連絡をすれば、無料で英文の証明書を送ってもらえます。カードを2枚お持ちなら、両社の補償額が加算されます(死亡保険は多い方の1社のみ)。ただし、クレジットカードの保険は最大90日間までなので、これを超える場合には、別途保険に入る必要があります。

引用元:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11144192891

クレカの保険は自動付帯と利用付帯がある

クレジットカードの旅行傷害保険は「国内旅行傷害保険」と「海外旅行傷害保険」があります。

国内旅行傷害保険は国内の旅行に対して適用され、海外旅行傷害保険は海外旅行に対して適用されます。また、どちらの旅行傷害保険でも「自動付帯」と「利用付帯」があり、利用付帯についてはカードで旅行代金を支払うことが条件です。

当サイトの詳しい記事:海外旅行の傷害保険、自動付帯・利用付帯の違いは?傷害申請はどのようにする?

保険適用の条件ってなに?

クレジットカードの利用付帯の保険は適用条件がややこしいです。カード会社の公式サイトでは、保険の適用条件について説明がなされています。しかし、それを読むだけでも意味が分からないほど、適用条件はルールがかなり細かいです。

簡単に言ってしまうと、旅行代金をカードで支払えば保険が適用されます。旅行代金と言われても、どこまでの代金が旅行代金とみなされるのか曖昧で分かりずらいですね?

以下、三井住友VISAカードの海外旅行傷害保険の説明文を適度に抜粋しています。

自動付帯分については、旅行開始期間から3ヵ月間(かつ旅行期間中)が補償対象となります。カード利用条件付帯分については、旅行開始前にカード利用条件を満たした場合、旅行開始期間から3ヵ月間(かつ旅行期間中)が補償対象期間となります。出国後に初めてカード利用条件を満たした場合、カード利用条件を満たした時点から3ヵ月間(かつ旅行期間中)が補償対象期間となります。

・日本出国前に航空機、電車、船舶、タクシー、バスといった公共交通乗用具の利用代金を当該カードで支払った
・日本出国前に宿泊を伴う募集型企画旅行の旅行代金を当該カードで支払った
・日本出国後に公共交通乗用具の利用代金をはじめて当該カードで支払った

引用元:https://www.smbc-card.com/mem/service/li/hoken_kaigairyokou.jsp

上記の説明文だけでも旅行代金の線引きが不明確な部分があります。そのため、キューバへ出かける前に一度はカード会社に直接相談をしておくのがおすすめです。また、キューバの入国審査で保険の加入証明書(付保証明書)が必要なので、これをカード会社に発行依頼する際に相談しておくのが良いと思います。

クレカ保険の場合は加入証明書(付保証明書)が必要

クレジットカードの保険を使う場合、カード会社に連絡をして保険の加入証明書(付保証明書)を発行してもらいます。これはキューバの入国審査の際に提出する書類となり、これを持参すれば問題なく入国できます。

以下は三井住友VISAカードの場合です。

カード付帯保険サービスの海外旅行傷害保険 付保証明書(発行は英文のみとなります)の発行をご希望の場合は、VJ保険デスク(三井住友海上)までお電話にてお申し出ください。なお、受付の際に会員番号やカード名義、渡航先や渡航期間などをお伺いさせていただきますので、お電話の際はお手元にカードをご用意ください。
また、お申し出からお手元にお届けするまで1週間程度お時間をいただきますので、余裕をもってご連絡ください。
※海外旅行傷害保険 付保証明書のお届けは郵送のみとなります。

引用元:https://qa.smbc-card.com/mem/detail?site=4H4A00IO&id=1024&search=true

JCBの場合も同じような内容です。

JCBカードに付帯している旅行傷害保険の保険証書(海外旅行傷害保険付証明書)は、
お電話で旅行期間・カード番号等をお伺いのうえ、書面にて発行いたします。
また、保険証書(海外旅行傷害保険付証明書)受け付けの際に、カード表面にある氏名のローマ字が必要となりますので、
お手もとにJCBカードをご用意のうえ、「JCB保険グループ」までお問い合わせください。
なお、受け付けから到着までには1週間から10日間程度かかります。

引用元:https://jcb.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/1100/~/%E6%97%85%E8%A1%8C%E5%82%B7%E5%AE%B3%E4%BF%9D%E9%99%BA%E3%81%AE%E4%BB%98%E5%B8%AF%E8%A8%BC%E6%98%8E%E6%9B%B8%E3%82%92%E9%80%81%E4%BB%98%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%BB%E3%81%97%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8C%E3%80%81%E6%89%8B%E7%B6%9A%E3%81%8D%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%81%86%E3%81%99%E3%82%8C%E3%81%B0%E3%81%84%E3%81%84%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8B%EF%BC%9F

基本的にカード会社へ連絡をすれば、上記の通り英文で保険の加入証明書(付保証明書)を発行してもらえます。カード会社に連絡をするだけなので、特に難しい点はありません。

クレカ保険以外も同じだが、アメリカの保険会社はNG!

クレジットカード付帯の保険じゃない場合、これも証明書を発行してもらいます。上記の「エイチ・エス損害保険株式会社」の引用を見ると、「保険契約証または保険証券を忘れずにご持参ください。」と書かれていますね?それらの書類を準備して出国すれば良いだけなので、クレジットカードの保険と同じです。

ただし、1つ注意をしておきたいのがアメリカの保険会社は使えません。日本のカード会社が発行しているクレジットカードにおいて引受保険会社となっているのは日本の保険会社であり、筆者が知る限り、2016年12月時点ではアメリカの保険会社の保険が付帯されている日本のクレジットカードはないはずです。

クレジットカード以外の保険を活用する場合、アメリカとキューバの国交が途切れているため、アメリカの保険会社の保険が機能しません。

アメリカの経済制裁

どうしてアメリカの保険会社は使えないのか?それはアメリカのキューバに対する経済制裁が理由です。

1959年に「キューバ革命」が起こり、その時のリーダーが「カストロ」です。キューバのカリスマ的な存在であったカストロは旧ソ連と手を組みます。この時期を「冷戦時代」と言い、キューバ危機が起こったのもこの時期です。

※キューバ革命についての詳細解説は下記の方が詳しいですw
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%90%E9%9D%A9%E5%91%BD

http://www.y-history.net/appendix/wh1603-037.html

アメリカと旧ソ連は喧嘩をしており、キューバは旧ソ連と友達になったわけです。旧ソ連はキューバに核を持ち込み、核戦争の一歩手前までいきました。アメリカはこの時にキューバに対して経済制裁を発動しました。その後、旧ソ連が解体されて冷戦時代が終わりを告げるわけですが、それでもアメリカのキューバに対する経済制裁は終わりませんでした。

1962年頃から続いているアメリカの経済制裁は1996年になると「キューバ経済制裁強化法」を成立しました。これはキューバに対してさらに厳しい制裁をしようぜ!という内容です。これに対してはアメリカ内外において意味があるのかどうか?いろんな見解があるようです。

2014年頃はアメリカにとってもキューバと国交を回復することにメリットがあるようになり、カストロ議長もアメリカに対して前向きな姿勢を持っていると言われていました。2017年にはトランプ大統領が就任したわけですが、彼の予見できない言動から今後どうなるのかは未知数です。

キューバ入国審査で絶対に証明書の提示を求められるわけではないが・・・

キューバの入国審査では加入証明書(付保証明書)が必要とされていますが、割と適当な感じでもあるようです。

メキシコのカンクンのツアー会社を利用してCUBAに行きました。その際、生涯保険の加入がCUBA入国の条件だと言われ、US$2/日の傷害保険に加入してCUBAに行きました。2012年6月に個人でCUBAに入国しました。その際、入国審査で保険の加入証明書の提示を求められませんでした。私以外の日本人も保険の加入証明書を提示していない人がました。結論は保険の加入証明書は全く必要ありません。

引用元:http://bbs.arukikata.co.jp/bbs/tree.php/id/636398/-/parent_contribution_id/400695/?cmd=&process=&path_info=/id/636398/-/parent_contribution_id/400695/

上記の情報以外にも、実際は入国審査で証明書を見せなくてもOKだったという情報がちらほらとあります。どうしていろんな情報が交錯しているのか?それはキューバという国の不安定さがそのまま現場に反映されているのだと思います。

保険の証明書がなくても入国できるという情報がありますが、基本的には準備しておいてください。以下、在キューバ日本国大使館が公表している情報です。

在キューバ日本国大使館

キューバ政府は2月26日付け官報において、本年5月1日からキューバへ入国する全ての外国人等に対し、旅行保険加入を義務付けると発表しています。

1.キューバ政府は5月1日からキューバへ入国する全ての外国人及び海外在住のキューバ人に対し、医療費を補償する旅行保険への加入を義務付ける。 保険証書は、キューバ政府によって認められた保険業者によって発行されたものでなければならず、入国地点(空港)では(保険未加入者に対し)キューバの旅行保険販売所を設ける。

2.この決定は永住者、外交官、国際機関の代表者を除き、キューバに滞在している外国人に対しても適用される。

2月26日付の発表は制度の概要のみで、保険料等運用の詳細について現時点では不明な点が多いのですが、今後明らかになるものと思われます。

引用元:http://www.cu.emb-japan.go.jp/jp/news/shinchakuyouhou_2010_04_05.html

どんなクレジットカードを作るべき?

キューバ用としてクレジットカードを作るなら「VISA」と「Master Card」を選んでください。

在キューバ日本国大使館の公式サイトでは、現地ではクレジットカードが殆ど使えないことが明記されています。また、クレジットカードを使える場合も「VISA」と「Master Card」に限られるということなので、これらのブランドから海外旅行傷害保険が付帯されているカードを作っておくと良いですね。

以下、在キューバ日本国大使館の現地のカード事情に関する情報です。

当地では、クレジットカードは主要なホテル等を除いてほとんど使用できません。また、使用できるカードは、ビザカード又はマスターカードのみであり、かつ、米国の金融機関以外で決済されるカードに限られます。なお、ビザカードやマスターカードであっても、コンピューターシステムの不具合等により、使用できない場合もあります。当地に滞在するにあたっては、クレジットカードを使用できないことを前提に、現金をかなり持参する必要があります。
※ 日本で発行されたクレジットカードでも米国系銀行が決済銀行となっていれば使用できません。

引用元:http://www.cu.emb-japan.go.jp/jp/taizai.html#滞在情報(査証・任国審査等)

補償額はそこまで気にする必要はない

クレジットカードの付帯保険は補償額が1つのポイントであり、補償額が高いほど安心できることは間違いありません。しかし、過度に補償額を重視する必要もありません。

一般ランクのクレジットカードは補償額にそれほどの差がないため、普通に年会費やポイント還元率からメリットを感じるカードを作っておいて大丈夫です。どうしてもカード選びに迷うなら「JALカード・navi」をチェックしてみてはいかがでしょうか?

「JALカード・navi」はJALカードの中でも学生が超優遇されているクレジットカードであり、旅行傷害保険からマイルまで全体的にスペックが優秀です。社会人向けのJALカードと同レベルと言っても過言ではないほどに優れています。

当サイトのこちらの記事では「JALカード・navi」について詳しい説明をしています。カードを選ぶ際に目を通してみてくださいね。
学生専用!JALカードnaviの特典・キャンペーンを徹底解説。ほかの学生カードと比べて優れているポイントは?

セゾンブルーアメックスも人気のカードです。
学生でもアメックスが持てる!?セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードは海外旅行を強力サポート!

保険の適用期間も気にしなくてOK

クレジットカードの保険は適用期間が決まっており、「JALカード・navi」の場合なら90日間です。以下、JALカードの保険適用期間の説明です。

JALカードにご入会後、海外旅行の目的をもって日本国内の住居を出発してから、住居に帰着するまでの旅行期間中で、かつ日本を出国する日の前日の午前0時から入国した日の翌日の24時までの間となります。ただし、日本を出国した日の翌日から数えて90日間(JCBカードは出国した日から3カ月間)が限度となります。(出国日当日も補償されます)

引用元:https://www.jal.co.jp/jalcard/function/insurance_qa.html

上記のURLはJALカードの旅行傷害保険に関するQ&Aです。「JALカード・navi」を検討する際にチェックしておくと良いですね。

さて、保険の適用期間については考えたところで仕方のない部分があります。カード会社の方で適用期間が指定されているので、長期滞在する場合は滞在期間にマッチした別の保険を検討しておくしかありません。

また、キューバへ入国する時は保険加入が必要とされていますが、入国してしまえば保険があろうがなかろうが問題ありません。出国する時に保険に加入しているかどうかはキューバにとってどうでも良いことです。

自分の為という意味では保険がある方が安心できますが、保険があっても殺されてしまえば意味がありません。保険はあくまでも保険であり、トラブルに遭遇しないことが理想です。現地の情報を入念に調べておき、自分の身は自分でしっかりと守ることが大切です。

もし何かしらの事情で保険の適用期間以上に滞在するなら、現地の保険に加入するなど臨機応変な対応を模索しましょう。

まとめ

  

・国によっては入国審査で保険の加入証明書を求められる。

・保険が必要ならクレジットカードの海外旅行傷害保険が安い。

・クレジットカードの保険の証明書はカード会社が英文で発行してくれる。

・保険適用の条件は旅行代金のカード払い。どこまでの代金が旅行代金となるのかを調べること。

・保険の補償額は過度に重視する必要もない。年会費無料の学生クレジットカードでも十分。

・クレジットカードの保険は適用期間があるため、滞在日数から計算しておくこと。

・キューバはアメリカの経済制裁により、アメリカとのビジネスが禁止されている。保険会社選びの際に注意すること。

・キューバではクレジットカードを殆ど使えない。

・キューバでクレジットカードを使える場合は「VISA」か「Master Card」。

今回はキューバをテーマに保険証明書やクレジットカードの保険を紹介しましたが、他国へ行く場合も現地についてはしっかりと情報を調べておきましょう。

また、キューバに関わらず想像以上に街が発展していない国もたくさんあります。日本は先進国であり、非常に安全です。

海外へ行った時に保険は一定の安心を得られますが、保険は何かあった時に役立つものです。保険があるから安心!ではなく、我が身を守るために知識を身に付けることも徹底しておいてくださいね。